名南M&A株式会社

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Interview

M&A支援

同業種でのM&A

想いを引き継ぎ、
医薬品事業の未来へ

事業承継を模索していた株式会社テクノミックスと、中期経営計画「NEXT2030」のもとM&Aを成長戦略に位置付ける株式会社アクシス。創業者が大切にしてきた理念と、譲受企業が描く未来像が重なり実現した今回の事業承継。テクノミックスの久芳顧問、アクシスの芳野社長、そして会計顧問のご縁で伴走してきた会計コンサルタントの金田氏に、その舞台裏を伺いました。

地域医療を支え続けた30年

テクノミックスをアクシスへ譲渡された久芳顧問にお伺いします。これまでの歩みについてお聞かせください。
また、どのような想いで会社を経営されてきたのでしょうか。

久芳氏:私は製薬会社で製造職や営業職を経験した後、1997年にテクノミックスを設立し、調剤薬局を開業しました。以来約30年にわたり、宮崎県内で複数の調剤薬局や介護施設を運営し、地域医療に携わってきました。

経営においては、事業規模の拡大よりも長く続けることを優先してきました。私は「自分についてこい」というタイプではありません。むしろ会社の調子が悪い時こそ従業員を守ることが経営者の役割だと思ってきました。地域医療に貢献しながら、従業員が安心して働ける会社をつくる。その積み重ねが、今のテクノミックスにつながっています。

また、創業当初から親族への事業承継は考えていませんでした。子どもたちには自分の意思で選んだ人生を歩んでほしかったからです。いつか会社を託すなら、これまで一緒に歩んできた従業員か、あるいは事業を通じて出会った信頼できる方に託したいと思っていました。

社内承継の壁。M&Aという選択肢へ

後進に事業を託すことを考え始めた際、まずは従業員承継を検討されたそうですね。

久芳氏:そうです。ただ、事業承継は人柄だけでは成立しません。株式を取得する資金や金融機関との関係など、さまざまな課題があります。

社内にも優秀な人材はいました。しかし、会社を引き継ぐことで大きな負担を背負わせることになるかもしれない。それを考えると、従業員承継は難しいという結論になりました。

本格的に第三者承継を考え始めたのは4年ほど前です。
当時、会計顧問として当社をサポートしてくれていた税理士の金田さんに相談して、M&Aに舵をきることにしました。複数のM&A支援会社にも声を掛けて検討していたのですが、当時は一度見送り、検討を中断する判断となりました。

金田氏:その後、私が転職を機にテクノミックスの会計顧問を離れたのですが、1~2年経った後、久芳顧問の奥様から「事業承継を手伝ってほしい」とご連絡をいただいたんです。
それを機に、再び事業承継に向けた具体的な検討が動き出しました。

久芳氏:私にとって大切だったのは、会社を売ることではなく、会社をどう次世代につないでいくか、です。従業員や利用者様、取引先のことを考えれば、事業を継続することが最も重要でした。

そこで私は、
・従業員の雇用を守ってくれること
・処方元の医師に納得していただけること
・適正な譲渡対価であること
この3つに優先順位を付けて、複数のM&A支援会社と面談しました。

想いと戦略が重なった出会い

譲受けされた芳野社長にお聞きします。アクシスは、テクノミックスのどんなところに魅力を感じたのでしょうか。

芳野氏:当社は福岡県に本社を置き、医薬品卸事業、調剤薬局事業、介護事業を展開しています。現在23店舗の調剤薬局を運営していますが、そのうち12店舗は宮崎県内です。調剤薬局業界は今、大きな転換期を迎えています。薬局単体で成長し続けることは簡単ではありません。

そこで当社では、中期経営計画「NEXT2030」のもと、介護事業を新たな柱として育てています。そんな中で名南M&Aからの紹介で出会ったのがテクノミックスでした。

当社と同様に、調剤薬局と介護を両輪で展開していること。宮崎県内で強固な基盤を築いていること。事業内容、地域性、規模感のすべてにおいて親和性が高く、「何としてもこのご縁をつなぎたい」と思いました。そしてトップ面談で久芳顧問にお会いして、その思いは確信に変わりました。
これまでに複数回M&Aを進めてきて、こちらからお断りする企業も少なくありませんでしたが、そのような中で、テクノミックスに関しては、私自身が前向きに検討したいと強く感じました。長年地域医療を支えてこられた姿勢、社員への想い、介護に対する考え方に触れ、「この会社を引き継ぎたい」と心から思ったんです。M&Aでは財務や事業内容ももちろん大切です。しかし今回は、それ以上に久芳顧問の精神まで引き継ぎたいと思いました。

久芳氏:私も同じでした。最終的に背中を押してくれたのは家内です。譲渡対価ではなく、どの様な方へ、どの様な会社に引き継いでもらうかを、第一に考えていました。4社ぐらいの社長様とお会いしましたが、私は芳野社長様に人間的な安心感、熱い眼差しを感じました。テクノミックスをこれからどう発展させてもらえるか。その視点で考えても、アクシス様しかないと思いました。

芳野氏:「お二人の想いがたくさん詰まった会社です。必ず承継していきます」と久芳顧問と奥様にお伝えした時に、奥様が涙ぐんでおられました。その姿を見て、この想いに応えなければならないと、より一層強く感じました。

名南M&Aは、想いをつなぐ橋渡し役だった

今回のM&Aを支援した名南M&Aについてはいかがでしたか。

久芳氏:名南M&Aのアドバイザーは、最初にお会いした時から好印象でした。
複数のM&A支援会社と話をしましたが、名南M&Aは少し立ち位置が違いました。単純にM&Aを勧めるのではなく、事業承継全体を見ながら相談に乗ってくれる。そこに安心感がありました。そして、提携している金融機関や会計事務所のお客様を紹介してくれる、そうしたネットワークの広さにも安心感を持ちました。

金田氏:私も会計顧問として長年テクノミックスを見てきましたが、今回の承継で重要なのは条件ではなく、「誰に託すか」でした。
名南グループが提供している会計事務所向け生産性向上ツール「マイコモン」は前職でも現職でも利用しており、名南グループのことは以前より知っていました。医療・介護分野のM&Aの実績も豊富ですし、このグループに属する名南M&Aであれば間違いない。「どんな相手なら想いを引き継げるか」という視点でマッチングしてくれると期待していました。

芳野氏:私も多くのM&A支援会社と接してきましたが、名南M&Aはこちらの考えを尊重してくれます。
双方の価値観や考え方を丁寧に理解しながら橋渡しをしてくれる。
今回も単なる案件紹介ではなく、「この2社ならきっと合う」という思いを持ってつないでいただいたように感じています。また税理士法人を母体とし、税務・法務などの専門家がグループ内にいるため、実務面でも非常に安心感がありました。
名南M&Aのホームページを見たときに、「自利利他」という経営理念、そして、陰で支える誇りと責任感を感じ、他のM&A会社とは少し違うと感じ、長く付き合いたいと感じました。

笑顔と夢を引き継ぎ、地域医療の未来へ

最後に、今後の展望をお聞かせください。

芳野氏:私は介護は「究極のサービス業」だと思っています。
豪華な建物よりも、人の温かさが大切です。
社員ひとりひとりが笑顔で接すること、夢を持って働くこと。それが入居者の皆さまに伝わり、ここに入って良かったなと、第二の我が家だと思ってもらえます。その精神を守りながら、テクノミックスの皆さんと一緒に成長していきたいと考えております。
今後もM&Aは積極的に活用していきます。しかし単に規模を追うのではありません。
調剤薬局と介護を軸に、地域医療へより大きく貢献できるグループを目指していきます。

久芳氏:私が大切にしてきた利用者様、患者様、そして従業員を安心して託せる相手に出会えました。
それが何より良かったと思っています。

金田氏:今回のM&Aには初期の検討段階から成約に至るまで支援させていただきました。
久芳顧問の面談にはすべて同席させていただきました。約30年にわたり経営されてきたテクノミックスの集大成に関わる以上、耳当たりの良いことだけをお伝えしても意味がないと考えていました。
自分の家族に向き合うような気持ちで、良いことも悪いことも含め、率直にお伝えすることを心がけてきました。それほど、自分にとって大きな責任のある仕事だったと感じています。
久芳顧問や芳野社長さまざまなお考えがあったかと思いますが、結果として
「従業員が幸せになれる道」ができたのではと思います。

事業承継を考える経営者の方にお伝えしたいのは、「隠さないこと」です。良いことも悪いこともオープンにする。そして家族とも十分に話し合うこと。
事業承継は会社だけの問題ではありません。家族、従業員、地域に関わる大きな決断です。だからこそ、信頼できる専門家と一緒に進めてほしいですね。

本件は、テクノミックス様の「宮崎県×調剤薬局×介護」という事業内容に、アクシス様のニーズが非常に良い形で合致した事例でした。交渉の過程は決して容易なものではありませんでしたが、両社が成約に向けて真摯に向き合い、歩み寄られたことで、円滑に成約へと至ることができました。 成約式は大変感動的なものであり、本件に担当として関わる機会をいただけたことを心より嬉しく思います。今後の両社のさらなるご発展を祈念しております。

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